単語に関して言うとNGSLと比較すると実に興味深く学ぶ助けになります。
NGSLとは
日常的によく使われる英単語が約2000語掲載されていて大変重宝されてきました。
しかし言葉は50年も経てば変化してくるものです。
ケンブリッジ・イングリッシュコーパス(Cambridge English Corpus)と呼ばれる、イギリスのケンブリッジ大学作成の2億7千万語からなるデータベースを利用し、GSLを2013年に大幅に刷新したものが2800語からなるNGSL(New GSL)です。
NGSLが効果的なのはなぜ
このNGSLはGSLに比べてさらに実際的に調整されたと思います。テレビも含め日常会話のほとんどをカバーすることのできる英単語リストとなっていますからこれを攻略するという考えは効果的と言えますね
つまりこの2800語を徹底して覚え、使いこなせるようになれば多くのことを行なえる可能性が広がるのです。
NGSLにはNGSL-Spokenと区分けされた単語もあります。
NGSL-Spokenとは
NGSL-Spokenは日常会話の90パーセントを網羅していると言われています。
戦略としてはまずこのNGSL-Spokenに区分けされている単語を徹底してマスターします。
それからNGSLを徹底して攻略していくというイメージです
なぜ中学生がNGSL単語を覚えると役立つのか
NGSLは2800語ですが、いっぽうで日本の中学生が3年間で習う英単語はおよそ1200語と言われています。1年間で400語、と考えると、1日1〜2語のペースで覚えなければならないほどの量です。
そんなにたくさんの英単語を覚えるというのであれば、英語力は中学英語だけで十分なのでは?と思うかもしれません。
現行の6種の中学校検定教科書のうち2冊以上で使われている単語を基準としてまとめられた、中学で習う標準的な英単語リストJEV(Junior High School Level)1200と、NGSL-Spokenとで共通して掲載されている英単語の数は579語。ということは、JEVではNGSL-Spokenの英単語を2割ほどとりこぼしている、ということになるのです。
中学で1200語の英単語を覚えたとしても、日常で使われる英単語をカバーしているとは言えません。実際に英語を使って将来の職業に大きく生かしていく、海外で働いたり、海外の人達と英語で交渉する職業につく、というようなレベルにまで英語力をつけるためには中学英語だけではなく、NGSLの取得は必須と言っても過言ではありません。
TOEICスコアのためにも重要なNGSL
就職の際に大変有利になると言われているTOEIC(Test Of English for International)のハイスコア。TOEICのスコアは6割以上の企業が採用時の参考にする可能性があるとのデータもあります。
青山学院大学の教授2人と共にNGSLを作成したチャールズ・ブラウン(Charles/Brown)明治学院大学教授は、NGSLの2800語で、TOEICに出てくる単語の94%をカバーするという研究結果を出しています。
将来TOEICでハイスコアを目指したい!という中学生には、NGSLの単語を覚える、というのは非常に効率の良い勉強法、と言えるでしょう。
実際に覚えるためには
NGSLを覚えれば実践的な英語力がつくことがここまででわかっていただけたかと思いますが、問題は実際に覚えていく、ここからなんですよね!
英単語を覚えるのがとにかく苦手、という人は多いと思います。なぜ苦手なのか、とあらためて考えてみるときっと、「楽しくないから!」ということなのだと思います。
実際に覚えることを実践する点で役立つ記事
いかに楽しくするかが鍵です
何事においても楽しくないことは気が進まないものです。いっぽう、楽しいことならいくらでも、お父さんお母さん、先生に言われなくてもやってしまう、覚えてしまうものです。
考えてみてください、きっと、大好きなゲームやアニメのキャラクターやアイテムやストーリーのことだったら結構細かいことまで覚えているはずです。その記憶の量は、あらためて考えてみると膨大な数になっているはずなのです。
大好きなゲームやアニメなどと同じように、とまでは言いませんが、それに近いぐらい、楽しく英単語を覚えられたらいいですよね。そのためには、どうしたら良いのでしょうか。
なぜ英単語を覚えるのが楽しくないのか
について、ひとつひとつ理由を考えてみたいと思います。
理由を知ることでどう対応していくかを考えていくことができます
1. 興味が持てない
「日本人だから日本語だけできればいいや。」
などと思っていて英語に興味がなかったら、なかなか英語の学習への意欲は湧いてこないのではないでしょうか。
興味が持てないことを学ぶのは苦痛なものです。学習の効率を上げることは難しいはずです。
2.学習方法があっていない
「耳から覚えようとしても集中できない。」
「単語帳を持ち歩いているけれどなかなかやる気にならない。」
みなさんはこのように感じたことはないでしょうか。
3.高すぎる目標に挫折
人は達成感を覚えると嬉しい、楽しい、と感じて、さらなるやる気を感じたりするものです。
その達成感をより味わおうとするあまりに高すぎる目標を設定してしまい、達成することができず、挫折感を感じてしまいつまらなくなってしまう、というパターンがあるようです。
目標を立てるときは、難しすぎず、簡単すぎるものではない、ちょうど良いレベルのものにすることが必要になってきます。
楽しく英語を学習する方法
それではここからは中学生が楽しく英語を学習・英単語を記憶するためにおすすめの方法を紹介していきたいと思います。
1. 洋楽を聴いて英語を好きになって、ついでに英単語も覚えよう
音楽が好きな人にすごくおすすめな方法といえば
素敵な楽曲を聴くと、自然に「なんて歌ってるんだろう?」と興味が出てくるものです。
Youtubeにはそんな素敵な曲をリリック付きで聴くことができる動画がたくさんあります。そんな動画を見ながら、いつの間にか全部自分で歌えるようになっていた、なんてことになればこっちのものです!
2. 英語で映画やドラマ、アニメを観る
これも音楽と同じように英語を好きになるきっかけとしてまずはおすすめの方法です。
定番でこれだけを中心とした教材も売られていますね。
楽しく学ぶ
記憶にしっかりとどめる
3.TEDを繰り返し観る
様々な分野のスペシャリストが壇上でそれぞれのスピーチを行うTED。
中学生にも分かりやすく、興味を持てる内容のものも数多くあり、日本語と英語の字幕、両方で確認しながら見ることができます。
・次に英語字幕付きで見て、わからない単語をNGSLなどの中から確認して覚えます。
・そして通しで内容を理解しながら見ることができたら字幕無しで見てみます。
・また英語字幕で単語を確認し、最後に日本語字幕付きで意味を確認する
という方法を繰り返しをすることにより、単語力もリスニング力も両方鍛えることができるはずです。
4. ノートを使って覚える
・間違った単語の日本語にまずは黒でバツをつけます。
・バツのついたものは右の空いたところに何度か繰り返し英単語の答えを書きます。
・2度目、また右を隠してテストしてみて、また間違えたら今度は青など違う色でバツをつけます
・今度はさっきよりも多めに繰り返して答えの英単語を書くのです。
ペンの色を使い分け、間違えた単語をたくさん書くことで、視覚的にも訴える形の学習法だと言えるでしょう。
5.正しい発音を実際に口にする
日本人がついやってしまいがちな、ジャパニーズイングリッシュと呼ばれる発音。これは日本語からのなまりと、日本人ならではの恥ずかしがりな特性から来ているものではないかと思います。
ジャパニーズイングリッシュはテストでは通用するかもしれませんが、ネイティブには非常に聞き取りにくいものです。そして、それだけではなく、自分自身のリスニング能力にも良くない影響を与えてしまうのです。
普段自分でネイティブが話すような発音で単語を話していないと、ネイティブがその単語を会話の中で話したしたとしても、その単語が自分の知っているそれとは認識できないのです。
普段から正しい発音で単語を発音し、覚えるとリスニング能力が高まり、ネイティブの会話や歌の内容などを理解することができるので、より英語を楽しむことができるはずです。
「NGSL」のマスターはおすすめ
日常会話で使用される英単語の90%がカバーされている優れた英単語リスト「NGSL」をマスターすれば、試験や進学だけではなく、将来においても非常に役立つ英語力を身につけることができるはずです。ぜひ自分に合ったあり方で、楽しく取り組んでみてくださいね。
下のページで英語ができない根本的な理由に迫っています ここからどんな方法で抜け出せるかも探ってみてください
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